今年も無事、発刊となった『BeConnect with(ビーコネクト ウィズ)』の紙媒体・冊子版。今回は、このなかの巻頭記事ページができるまでをご紹介します。

MC編集部のある金沢市武蔵町の本社ビル屋上で撮影

まずはラフ(ページ構成)案の作成

最初の編集会議は、発行予定の約10カ月前の2019年10月。「シューカツ」という未知なる世界に飛び込もうとしている学生のみなさんを、微力ながら応援しつつ、役に立つ記事にしたいとの思いを持つ編集担当6名で意見を出し合いました。

巻頭記事テーマは、「働き方の未来」に決定。これから徐々に変化が加速していくであろう「働き方」にスポットをあて、変革期のいまの就活に何が必要なのかを、わかりやすく解説する内容に。この時点ではまだ、新型コロナウィルスが全世界に深刻な状況を及ぼすことはもちろん、日本の就活前線も未曽有の状況となり、否応なしに「働き方」が激変することになるとは、もちろん知る由もありませんでした。

最初のラフ案は、2019年11月に作成。4見開き(8ページ)をどう構成するかを手書きでイメージ。この段階での記事タイトルは「あなたの働き方が会社の未来を変える! ――「働き方」変革期の就活に必要なこと」。

最初の手書きラフ

最終の手書きラフ

何回かの会議を経て練り直し、最終的に、『「働き方」新時代の就活に必要な4つのスキル』とタイトルを変更。スキル1「今を知る」、スキル2「自分の可能性を知る」、スキル3「これからを知る」、スキル4「企業を知る」というページ構成とし、資料集め、取材、原稿作成を開始しました。

原稿変更を繰り返す

第一稿(最初の原稿)が出来上ったころ、日本での新型コロナウィルス感染が拡大。就活前線では、同企業説明会が中止、面接はオンラインにと、就活生も企業側も今まで誰も経験したことのない展開へと急変していきました。

本誌の企業取材・撮影もできなくなり、発刊も危ぶまれる中、感染拡大の状況が変化するたびに原稿の手直しを粛々と決行。テーマである「働き方の未来」は、想像以上に変化するかもしれないけれど、変わることと、本質的に変わらないことを踏まえた、まったく新しい原稿をイチから書き直しました。

発売1カ月前に、デザイナーへ入稿

本誌の発行が、当初より1カ月後ろ倒し予定となったころ、原稿をデザインディレクション担当者に渡し、打ち合わせ。

当社にはデザイン部門もあり、グラフィック、エディトリアル、WEB等、さまざまなデザイン&ディレクションを行っています。また、イラストや動画の作成もこなす精鋭ぞろい。今回も、イラストや図表作成も依頼。

最初のデザインラフ。図表スペースはまた白枠。イラストも仮

デザイナーと相談し、タイトル部分をもっと大きくスペース取りし、そのために図表を減らす、文字分量を減らすなどの原稿調整もし、手書きの仮イラストが入ったレイアウトデザインができてきた。

今回のデザインディレクション担当Mさんの手書きイラスト入り

本番イラストも入り、校正中のゲラ

さらに校正・修正・変更を繰り返し、最終入稿データは印刷現場へと送られました。

印刷・製本を経て、出来上がり

印刷工場へ入稿されたデータは、印刷に対応するデータかどうかを細かく確認された後、印刷機で印刷できるようにデータを加工する製版工程(面付、刷版、出力、検版など)を経て、印刷段階へ。昨年、当社白山工場に新しく設置された両面8色刷の高速高次元品質の印刷機、通称「タンデム」で印刷され、製本工程を経て、出来上がりました。

菊全判両面8色印刷機「タンデムフェクター1020V1 TP-8」の頭脳部分。オペレーターがさまざまな指令を行う。

印刷する胴体部分。全長約20メートル、高さ約3メールの巨体。機関車のよう

なぜか、編集部内に長年貼ってある写真とともに出来上がりをチェック

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