バッテリーの販売をベースとし、建設機械用電装品の生産と各種電気設備の工事へと事業を拡大してきた東亜電機工業株式会社(本社:石川県金沢市)。同社では昨年末、オフィスで自分の固定席をもたない「フリーアドレス」の制度を導入しました。

導入の目的はコミュニケーションの活性化。フリーアドレスによって、部門を越えて様々な人と人がシームレスにコミュニケーションをとり、新たな発見や課題解決につながることを期待し、導入にいたったとのことです。

 

実際にIT推進室(「社内の課題をITで解決する」という目的で2019年に新設)では、他部門との距離が近くなることで、社員の困りごとをより近くで聞くことができるようになり、逆に、他部門の社員から「こんな事できる?」といった相談も来るようになったとのこと。

ちなみにこのIT推進室の活躍により、テレワーク導入にいち早く取り組み、社内のインフラ整備が進んでいったことも、フリーアドレス導入の大きな要因となったそうです。

毎日の座席はくじ引きで決定。今日は誰が隣の席かというワクワクが感じられるとともに、程よい緊張感が生まれ、仕事のメリハリがつけられるという良い効果も。

導入から日が浅いため、今のところ、不慣れなことや課題もあるようですが、「まずはやってみる!」の精神を大切にし、意見をポジティブに捉え、改善を進めていくそうです。

その他、新しい職場環境として、飲食可能なデスクやスタンディングデスクも導入。オフィスという働く「空間」をさらに快適なものへ変化させようとする同社の試みは、多くの企業にとってもヒントになる部分があるのではないでしょうか。

東亜電機工業株式会社 

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