人生100年時代
定年が70歳になるかも!?

定年は60歳。長く当たり前のように考えられてきたこの概念に、少しずつ変化が出始めている。理由の一つが少子高齢化。労働力人口が減少する一方で、たくさんの高齢者を支えていかなければいけない。日本の経済力が衰えるのを危惧し、60歳までといわず、できるだけ長く働けるように見直そうというものだ。政府でも、定年を70歳まで引き上げた場合の経済効果を議論する動きが始まっている。
これから社会に踏み出す就活生が、60歳を超えてなお現役で働く可能性は大いにある。しかし、人生を通して働ける企業に出合うことはなかなか難しい。東京商工リサーチによると、2018年に倒産した企業の平均寿命は23.9年。企業に頼り切るのではなく、自分という人材を磨くことが、長く働く時代には求められる。

AIやIoTの脅威!?
同じ土俵で戦わないで

「この仕事はAI(人工知能)に取って代わられる仕事かも」「IoT(モノのインターネット)が進化すれば、必要とされない仕事かも」。就活をする中で、そんなことを考えながら、企業や職種を選ぶことがあるかもしれない。労働力不足が深刻化する現代では、デジタル機器やサービスを使い、効率よく生産性を高めることが注目されている。しかし、そのデジタル化の波と同じ土俵で戦ってはいけない。人間には人間にしかできないことがある。そういう意味でも、仕事を通して自分の存在意義を形づくり、示すこと。留まらずに、常に自分の足でステップアップしていくことが、これからの時代の働き方には求められる。

日本を支える多くの中小企業
100年企業も多数

安定イコール大手。必ずしもそうではない。それは時代が証明している。大切なのは自分自身。就職した会社で経験を積み、力を発揮することが、会社の存続、ひいては自分が活躍できる舞台を持ち続けることにもつながる。
帝国データバンクによると、2019年中に業歴100年となる企業を含めた「老舗企業」は全国に3万3,259社存在するという。そのうち、年商規模10億円未満の企業が全体の約8割を占める。この100年の間には戦争や不況、大きな災害など経営を脅かすさまざまな出来事があったはず。従業員が10人に満たない、家族経営の会社もあるだろう。それでも数々の荒波を乗り越えて今に至っている。これもまた、誰もが知る大企業だけが安定というわけではないことがわかる貴重なデータだ。

企業価値を高めるSDGs(エスディージーズ)
社会に貢献する取り組みに注目

最近、注目を集めている「SDGs」。2015年の「国連持続可能な開発サミット」で採択された持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成される。カラフルな17のアイコンを含め認知度は年々高まっており、企業による活動への期待も大きくなっている。石川県内では大学や自治体のほか、製造業を中心にいち早く活動している企業もみられるが、本格的な動きはこれから。SDGsは世界の共通言語である。国内はもちろん、世界に向けて自社の価値をアピールするチャンスにもつながる。企業理念やパーパス(企業の存在意義)にSDGsを取り込む、社会貢献活動として取り組む、自治体や学術機関、他企業と連携して推進するなど、様々な活動がこれから進んでいくだろう。社会の中で生きる企業の存在価値もまた、会社選びの一つの指針となる。

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