世界最大級の商用車製造会社「ダイムラートラック」のブランドの一つとして事業展開し、グローバル企業でもある三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市)。その北陸エリアの重要拠点である北陸ふそう金沢支店は、2021年8月に金沢市から現在地の白山市に移転リニューアルしました。
移転場所は、海側環状道路や山側環状道路、国道8号、北陸自動車道白山インターチェンジにも近い、まさに交通の要衝。荷物や人を運び経済を支えるトラック、バス業界の期待に応えようという意気込みが伝わるようです。
今回の移転は、国内販売拠点における高品質なサービスの提供と従業員の働く環境を改善する三菱ふそうの「ミライ」プロジェクトの一環とのこと。例えば、整備を行うピットは雨や雪の日も作業がしやすい全天候型。最新の大型車両の規格に合わせて十分な広さを確保しており、トラックやバスの車体を丸ごとピット内に収容して整備や点検ができます。
メカニックの整備士さんたちからの評判も上々とのこと。収容可能台数は17台を誇り、大きなトラックやバスを前に手際よくスピーディーな作業が可能となっています。
職場環境では、終業後に疲れを癒やすことができる浴室やシャワールームを完備しています。その名も「ふそうの湯」。銭湯のような味わい深い暖簾を掲げているのが何とも粋ですね。そして食堂は、スタイリッシュな家具と観賞植物を配置した落ち着いた空間設計。気分転換しながら持参したお弁当が食べられます。
さらに、ピットから事務所を行き来する通路の設置や備品・資料の置き場所など、業務の効率化につながる動線は、社員の意見やアイデアを反映したレイアウトになっているとのこと。働きやすい職場を自分たちの手でカタチに、という社員の皆さんの熱い思いがこもった空間になっています。
もう一つ注目したいのが、環境に配慮した「バイオ式3次排水処理装置」の導入です。整備・修理作業の中でどうしても出てしまう洗車排水。それを専用の洗剤で適切に油処理し、微生物のバクテリアを活用したバイオ技術などによって、再利用できるレベルまでろ過して放流しているそうです。環境問題と誠実に向き合う姿勢は、持続可能な社会を見据えた「ミライ型の職場」を体現していますね。
三菱ふそうは、2039年までに国内すべての新型車をeモビリティ(電気自動車・燃料電池自動車)に切り替えることを目標に、トラック・バスの電動化に力を入れています。北陸ふそう金沢支店は、北陸3県で初めて電気トラック(EVトラック「eCanter」)を納入した実績を誇ります。業界の変革を石川県から牽引する北陸ふそう金沢支店。業務拠点となる最新鋭のホームを得て、成長の勢いはぐんぐん加速しています!